こんばんは。
連続で、サーモグラフィ画像が続きます。只今、点検中のため使用していないラジエターBOXに、一時的に温水を流してみました。点検に伴いまして、ラジエターBOX付近の換気ダクト経路を、点検をしやすくするように変えたための、接続に不具合が出ていないかどうかの確認をするのが目的です。可視画像を一緒にUPすればよいかと思いましたが、取り急ぎ、熱画像のみUPいたします。a、b、c点は、温水が循環し始めたところですが、30℃を超える温水が、流れ始めているのですが、読み取りづらかったですね。ただ、ここで注目していただきたいのは、ダクトとの接続付近の熱漏れです。e点がダクトの表面温度ですが、接続部となるd点はもちろん、画像を見ても赤く映らず、周辺と同じ温度なのが分かります。このように温風を運ぶ場合、ダクト配管や役物(エルボ、チーズ等)との接続部から漏れがあると、大変なロスになり、高価な断熱ダクトを使用したり、スパイラル管に手間をかけて保温工事をしても、もったいないことになります。冷温風を吹き出すシステムを取り入れた場合、このように大事なところです。誰もしていなくとも、大事なところはチェックすること、本当に確認の連続って大切なことだと思います。本来、ダクトの漏れ(気密)テストも行った方が良いと思っていますが…。ひとつひとつクリアしていきます。そして、それが当たり前なことになっていくと思います。
通常であれば、熱回収されても20℃にも満たない空気が噴き出されますが、ご覧の通り、温められた空気は27℃を超えるようになります。もちろん、30℃を超える温風にして吹き出すことも可能です。以前の記事でもUPしましたが、断熱気密性の良い建物ですと、この温風だけで室温も22℃キープし続けられますので、十分に暖を確保できます。吹き出す方向も、上に吹くようにセットしていますので、吹き出す温度を問わず、普段から風が気になるようなことも一切ございません。表示温度を揃えるようにしたため、若干、周辺が濃いめで青く映っているのが気になるかと思いますが、壁面のd点、e点共に、21℃を超えていますので、問題ございませんのでご安心を。