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床下エアコンの活用法

床下エアコン室内機設置状況(通常の8畳用位のエアコン)

こんばんは。

ホームページをご覧になられてからか、口コミからか、床下エアコン暖房についての問い合わせが、またブームを迎えたかのようにきておりますので、ご参考になればと思いUPさせていただきます。お断りとしまして、当社では、積極的に床下エアコン暖房を、お勧めしていませんので、誤解が無いように内容をみていただけましたら幸いです。

当社ではお客様の写真は、一切UPしておりません。今回の記事への採用にご承諾いただきました。感謝申し上げます。

上の写真は、洗面所スペースに北面を背に、南面に吹き出すように設置してあります室内機です。この日は、4月GW前の暖かい時でしたし、室内も暖かいので、暖房は必要無いくらいでした。ちょうど通電後の試運転ということで、リモコンのモードを暖房にして、設定温度表示が23℃のままにて、運転開始をしてみたものです。温風というより、送風レベルのものですね。

基礎断熱仕様にして、床用通気口として採用した既製品のガラリが3ケ所あります。床下暖房として計画しておりませんので、ガラリの開口有効面積は検討していません。付け加えていうなら、当社は、通常の倍以上ある高基礎を標準施工しておりますので、床下の気積も倍以上あると思ってください。

当日、サーモカメラや風量測定器を持ってきておりませんでしたので、ちり紙を上にのせました。

吹き飛ばされてしまうので、運転開始直後の映像です。それぞれ、撮ってみました。私も暇ですよね…。

脱衣室の出入り口ドア前(西側)のガラリの様子。

このガラリは、室内機より距離にして2ⅿ位ですが、基礎立上りの陰になるところにあります。

南面のサッシュ下のガラリ

室内機より5m以上離れております。基礎の立上りが入り組んだ先にあります。

東面のサッシュ下のガラリ

室内機より9m位離れた真横についている位置です。

各設置位置でも、吹き出し口からきちんと風が出ていることが分かると思います。

床下エアコン暖房をするのであれば、計画した開口部より、きちんと風量を送り出させるようにしなくては、なかなかイメージしているようなの床下エアコン暖房は、満足いくものにはならないのではないでしょうか?

床下エアコン暖房をきちんとするのであれば、

基礎断熱の断熱計画はきちんとされていますか?土間部分を気にすることは大事ですが、立上り部分もすごく大事です。もちろん、施工精度も問われます。

床(足元)が暖かいのは、すごくいいのですが、ガラリからきちんと暖気を吹き出させていますか?誰も居ない床下空間ばかりがガンガン暖かくなっていませんか?暖かくなるならまだいいのですが、そんなに暖かくもなっていないは、まずいかも。

風を上へ吹き出させる原理原則は理解していますか?暖気(浮力)に期待し過ぎていませんか?

かつ、希望の室温まで達していますでしょうか?逆に、室内で予想以上に横の温度差が発生していませんか?

以上のことは、当社では当たり前にクリアさせておりますが、それでも、床下エアコンをする場合、計画施工上の条件を付けさせていただいており、納得された方のみ、床下エアコン暖房を採用させていただいております。決して、メインの暖房工事にいれておりません。が、床下エアコン工事は行われております。???…意味が分からいといわれるかもしれませんが、当社の床下エアコンが活躍するのは、主に夏だけです。しかも、暖房で活用しております。なんてもったいない、過剰設備だ…といわれるかもしれませんが、基礎断熱仕様の床下の湿度ってどのくらいになっていると思いますか?私が基礎断熱をするようになって20数年ですが、床下環境も注目してきたからこそ分かるところです。「基礎断熱しているので、床下も室内と同じ(温熱)環境ですよ。」と、よく聞きますが、本当にそうでしょうか?確かに、温度表示は1℃~2℃の範囲位であまり変わらないと思います。一度、湿度も計測してみてはいかがでしょうか。そして、皆さんは、どのようにして床下の温湿度を調整していますか?(特に湿度ですが。)誰も居ない空間だからと都合よく解釈していませんか?

また、計画通りに風量を吹きだせることにより、次の課題が出てきます。この課題をクリアさせるようにしてまで、当社では床下エアコン暖房をメインで勧めていませんが、いつでも床下暖房として活用できるように創られているので、なんとなく得した感は湧いてくるのではないでしょうか。(メイン暖房にはひと工夫必要ですが…。)ただ、夏に贅沢な体験を一時出来ます。夏季用で取り付けたエアコンで冷房運転し、床下エアコンで暖房運転して足元を温めてみると、うまく表現できませんが、いい感じですよ。

特別なことではありませんが、自在に吹き出せるとこのようなところへも可能になります。以前UPしました、床下エアコン暖房で、上部への温風吹き出し状況の様子です。(1階の細工を操作して、吹き抜け上部のグリルより温風が出ている様子です。)あえて上方へ温風を出す必要はありませんので、パフォーマンスです。

サーモグラフィカメラによる撮影(当時撮影した富谷の家の吹き抜けグリル)

最後に、お断りです。お越しいただいたお客さんとお話になりますが、当社は、床下エアコン冷房は行っておりません。計画もしておりませんので、特別情報は持っておりません。ただし、小屋裏へ設置して、意図的に冷気を落とし込む方法はしております。なかなか、ちょうどいい涼しさかと思っています。

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